❮急性中耳炎に対して❯
小児急性中耳炎:概ね標準的医療を反映した内容で診療します。
成人急性中耳炎:ペニシリン系抗菌薬を処方します。必要に応じて鼓膜切開します。
❮慢性耳管狭窄症に対して❯
耳管通気致します。
❮滲出性中耳炎に対して❯
小児:鼻処置を行い、薬を処方します。長引く場合は、自宅で風船を用いた自己通気を行ってもらいます。他、ガイドラインに準じます。
成人:耳管通気+薬処方、改善無ければ鼓室穿刺、改善無ければ鼓膜切開、の順で治療します。
❮めまい平衡障害・急性感音難聴に対して❯
原因診断に結びつくための病歴を重視しています。(神経耳科学的検査を行う以外に、作成した問診票を用いて、原因の憶測を行い、薬の処方以外に、患者様に憶測される原因を改善してもらうよう促しています。)
めまい症に関して:中高年の方は頭部MRI/MRA(現在国立栃木医療センターMRI共同利用の準備中)などで詳しく頭部の画像検査を行うと脳の動脈硬化性変化が強く、又、脳の微小循環を悪くする血液状態や自律神経状態であることが多いです。
❮慢性の非拍動性耳鳴に対して❯
聴力検査などで問題が無ければ、リーフレットを用いて標準的医療である教育的カウンセリング等を行うことによって、耳鳴が気にならなくなることを目指しています。
❮加齢に伴う生理的変化である老人性難聴に対して❯
認定補聴器専門店リオネットセンター店様の協力を得て、補聴器外来を行っています。(要予約)
❮末梢性顔面神経麻痺に対して❯
(耳鼻咽喉科を受診する顔面神経麻痺は、詳細に診察すると、経験上、不全型ハント症候群がほとんどですが、)鑑別診断の後、ハント症候群と診断がついて、手術が必要になりそうで無ければ、抗ウイルス薬(帯状疱疹量)とステロイド等の内服治療などを行っています。
❮大人(中高年齢者以上)の鼻出血に対して❯
再出血させないために出来るだけ出血点を探し出し、鼻内への吸収性止血剤の留置処置や、電気凝固装置(アルサトームSU+バイポーラフォーセップ)を用いた微細な動脈性出血点の粘膜焼灼術を行っています。
動脈性出血が疑われるが出血点が見当たらない場合は抗菌薬軟膏ガーゼタンポン留置処置を行います。
❮アレルギー性鼻炎に対して❯
特にスギ・ヒノキ花粉症のシーズンは、診察時の鼻内所見以外に、鼻アレルギー診療ガイドラインに記載されている症状の程度から判断する病型・重症度分類も用いて、治療薬の組み合わせに反映させています。
(スギとダニの舌下免疫療法は現在外部環境準備中)
❮風邪・急性鼻副鼻腔炎・急性咽喉頭炎に対して❯
鼻・のどの局所処置と鼻副鼻腔ネブライザー治療、お薬処方をします。
副鼻腔炎・咽喉頭炎は必要に応じ抗菌薬を処方に追加します。程度が強ければ強い抗菌薬を処方します。
❮慢性の後鼻漏・慢性の上咽頭炎に対して❯
耳鼻咽喉用内視鏡を用いて後鼻孔付近の少量の後鼻漏を描出します。また、後鼻漏の出どころであるわずかな副鼻腔炎病変をCTで検出します(現在国立栃木医療センターCT共同利用の準備中。)
非好酸球性の慢性副鼻腔炎であれば、他科の服用薬との飲み合わせに問題が無ければ慢性副鼻腔炎に対するマクロライド系抗菌薬少量長期療法(+ネブライザー治療)で改善させます。
必要に応じて血液検査も行い好酸球性副鼻腔炎が考えられれば、重症度分類で軽症~軽めな中等症の場合は上記治療薬より少し薬の種類を増やした治療を行います。
❮嗅覚障害に対して❯
原因診断の後、薬の治療と、毎日自宅で4種類の匂いを嗅ぐ嗅覚刺激療法等を行っています。
❮急性扁桃炎に関して❯
抗菌薬の処方が必要なことがほとんどです。
❮声がれに対して❯
診療所では風邪に続発するものが多いです。内視鏡を用いて、声帯の強めな炎症所見(急性白苔所見)等を確認・お見せした後、「声の衛生」を重視します。
そして喉頭の炎症を長引かせている急性鼻副鼻腔炎の後鼻漏を治療します。
❮喉の違和感に関して❯
消化器科領域では日本人成人の10~20%が胃食道逆流症の診断用問診票、咽喉頭酸逆流症の喉頭内視鏡所見、あるいは咽喉頭酸逆流症の治療的診断で、経験上、胃酸の逆流である咽喉頭酸逆流症と診断されることが多いです。
その他、副鼻腔炎の後鼻漏、喉頭嚢胞、扁桃肥大や喉頭蓋変形、癌、喉頭アレルギー、甲状腺疾患、頸椎疾患、茎状突起過長、虚血性心疾患や大動脈瘤等の全身疾患、等あります。